
初心者にとって考えれば考えるほどわからなくなっていくパソコン選び。俺もそうだったし、よし買うぞってなってから実際に購入にいたるまでに半年はかかった。そこまで時間が必要だった理由は、高い買い物で失敗したくなかったことと、ネット上で初心者向けの具体的なパソコン選びの情報が少なかったからだ。
今でこそ増えてきたパソコン選びの情報なんだけど、それでもネット検索で上位に出てくるのは大手パソコンメーカーのページだったり、簡単な価格や性能の比較、口コミしか見れないサイトばかり。中身のうすい情報やメーカーの息がかかったような情報だから信憑性は低いし、なにより初心者にやさしくない。
そこで今回は、そんなパソコン選びでお悩みのあなたに「BTOパソコン」をおススメする理由を、パソコンの選び方も踏まえた上でお伝えしていく。
この記事を読んでわかること
・BTOってなに?
・パソコン選びで重視したいポイント
・大手電機メーカーとBTOショップの違い
この記事の目次(クリックでジャンプ)
BTOとは【メリット・デメリット】

大手電機メーカーとBTOショップを比較した場合、個人的には圧倒的にBTOのパソコンをおすすめする。
その理由はいくつかあって、
- 余計なソフトウェアやアプリが入ってない
- その分容量も最初から空きが増えるため余裕がある
- 価格もその分安くなってる
- 購入時にパーツや性能をあるていど選べる
- 改造や増設を前提に保証してくれる(ドスパラなど)
上記がBTOショップのメリットだとして、デメリットをあげるとしたら下記、
- マウス、キーボード、パソコンモニターやスピーカーなどを別途用意する必要がある。
- デザインがスタンダードすぎる
- 電源容量に余裕がない構成の商品あり(選ぶとき注意)
- 構成されているパーツにB級品が含まれていることがある(※俺の場合はHDD不調)
※購入から1年近く経過後、HDD不調でフリーズしたことがある。HDD自体の故障ではなかったので完全にパーツ性能の問題。HDDは中華製の安物だった。
次に「BTO」ってなに?っていうところをみていこう。
BTOとは

BTOとは、顧客からの注文を受けた後に製品を生産する、生産の方式のことである。
BTOは、パソコンにおいては、注文時に基本的な仕様をユーザー自らが選べる方式のことで、用途に合った柔軟なシステム構成が可能になる。例えば、CPUやメモリ、ハードディスク、ディスプレイ、ネットワーク機能などを、メーカーが用意した選択肢の中から選ぶことが可能である。このように、ユーザーにとって重要だと思う機能を強化して、重要でないと思う機能を弱化したパソコンを注文することも可能である。
出典:IT用語辞典バイナリ
BTOパソコンは組み立て代行。「Build To Order(受注生産)」の略で、お店にパソコン(ノート、デスクトップ)を自由にカスタマイズしてもらえるのが魅力。自作だとハードルが高すぎるし、メーカー品だとカスタマイズ性に制限がありすぎる。この先パソコンを買って、パソコンに詳しくなりながら自分でもカスタムしていきたいという人にとっての最適解なんだ。
ちなみにBTOショップでの購入は今回が初めてだった。過去のパソコン所有歴は10年ちょっとくらいで、全部で4台。そのうち3台がノートパソコンで、残りの1台はデスクトップパソコン。ノートパソコンは3台とも大手電機メーカー品で、デスクトップパソコンはBTOショップのドスパラというところで購入した。ちなみにApple社のMac製品は、今まで一度も使ったことがない。すごく欲しい。
BTOショップで選べる項目
・パソコン本体のケースの大きさ
・OS(Windows 10 Home )の選択
・オフィスソフト(ワード、エクセルなど)の有無
・セキュリティソフトの有無
・CPU性能
・CPUファンの大きさ
・CPUグリスの種類
・グラフィック性能(GPU)の有無
・電源の容量
・メモリの容量(作業領域)
・起動などに使うメモリのSSD容量(保存領域)
・2つ目のメモリはHDDかSSDか、無しかの選択(保存領域)
・光学ドライブ(DVD、ブルーレイなど)の有無
・トップケースファンの有無
・付属のキーボード、マウスの有無
・無線LAN機能の有無
・等など
BTO選定の手順

ここからはBTOパソコンを選ぶときの手順についてです。
- 用途を明確にする
- 用途に応じた性能(パーツ)を決める
- 予算と相談する
- どこのBTOショップを利用するか決める
1.用途を明確にする
まずそのパソコンを使ってなにをしたいかを考える。動画を観たい。ゲームをしたい。オフィスソフトを使いたいなど目的は様々だろう。
用途別の各パーツ性能、現在価格の目安が下表。
ネットサーフィン・動画視聴 | 画像・動画編集 | 仕事(事務・プログラミング) | 仕事(CAD) | ゲーム・エンコード | |
CPU | Core i3 ・Ryzen 3 以上 | Core i7 ・Ryzen 7 以上 | Core i5 ・Ryzen 5 以上 | Core i7 ・Ryzen 7 以上 | Core i7 ・Ryzen 7 以上 |
GPU | ▲GeForce (なくてもいい) | ○GeForce等 (あった方がいい) | ▲ (なくていい) | 注:Quadro | ◎GeForce |
メモリ | 4GB~ | 16GB~ | 8GB~ | 16GB~ | 8GB~16GB以上 |
ストレージ | SSD250GB~ | SSD500GB~1TB | SSD500GB~1TB | SSD500GB~1TB | SSD500GB~1TB |
価格帯 (新品) | ~50,000 | 150,000前後~ | 60,000~ (+オフィスソフト代) | 200,000~ | 150,000前後~ |
個人的に選定の目安を付けるとしたら下記。
- パソコンの頭の回転の速さにあたる「CPU」はCore i5 ・Ryzen 5 以上欲しい。Celeronとか、Pentiumは遅すぎるから選ばない方がいい。過去それで後悔したことがある。
- パソコンの作業量、作業づくえの広さにあたる「メモリ」は8GB以上。インターネットのタブをたくさん開いてもパソコンの動作が重くならなかったりする。
- パソコンの引き出しにあたる「ストレージ」は絶対に「SSD」。「SSD」は机からデータを引っ張り出すのが爆速になる。「HDD」にはしない方がいい。
- パソコンの画僧処理、描画処理の専門家である「GPU」は、動画編集だったりPCゲームをやらなければぶっちゃけ必要ない。
2.用途に応じた性能(パーツ)を決める
これは完全に用途に依存していて、パソコンを扱う人によって大きく変わってくるところだから、いくつかのパソコン選び用のサイトページに丸投げする。
これはBTOショップドスパラ。用途重視。下よりこっちのが親切。
つぎにBTOショップパソコン工房。予算やサイズ重視の選び方。
実際にBTOショップを利用してみて

BTOショップでは注文してからパソコンを組み立てて発送してくれるんだけど、商品の注文から発送到着まですべてが早かった。もちろんお店によっても変わってくるんだろうけど、俺が買ったドスパラでは今でも当日発送だった。
※納期の全社比較もやるつもりだったが、今の時期コロナの影響を受けているらしく比較にならない。各ショップ平常運転になったら比較表をつくる。
BTOショップで買う前に知っておきたいこと一点
BTOパソコンは初期不良に当たっても「返品・返金」だったり「交換」対応がしてもらえない。修理保証やオプションの延長保証などはもちろんある。
買う前に知っておきたい!
BTOショップに限らず公式通販等ネットでのパソコン購入時の罠なんだが、「返品・返金・交換」ができない。出来るのは「修理」対応のみ。なお家電量販店で購入の場合は、基本的に店舗経由で返品・返金出来る。
初心者から周りと差を付けていくならBTOは最良の選択

BTOパソコンのメリット
- ・余計なソフトウェアやアプリが入ってない
- ・その分容量も最初から空きが増えるため余裕がある
- ・価格もその分安くなってる
- ・購入時にパーツや性能をあるていど選べる
- ・改造や増設を前提に保証してくれる(ドスパラなど)
BTOパソコンのデメリット
- ・マウス、キーボード、パソコンモニターやスピーカーなどを別途用意する必要がある(デスクトップ購入の場合)
- ・デザインがスタンダードすぎる
- ・電源容量に余裕がない構成の商品あり(選ぶときに注意)
- ・構成されているパーツにB級品が含まれていることがある
初心者にとってBTOパソコン選びははっきり言って地獄だし底なし沼だ。新しいパーツがどんどん出て、次々進化していく業界だし、その膨大な情報の中から自分に最適なものを選べっていわれてもって感じだ。
ただ、そんな時代だからこそ、パソコンの流行にもつくりにも、実際に触りながら詳しくなれるBTOパソコンで周りとの差をつけてみてはいいかがだろうか。
最後に主要なBTOショップを紹介しておわかれです。今回も最後まで見ていただきありがとうございました!それでは、また。